冨樫藤左エ門では農薬や化学肥料を使用せずにだだちゃ豆を栽培しています。
肥料は、微生物の力を借りて米ぬかや菜種粕などを醗酵させた自家製肥料や天然ミネラルなどを使用しています。でも、いくら良い肥料を作っても使い過ぎは禁物です。人間でも食べ過ぎて肥満になれば様々な病気にかかりやすくなるように、植物も肥料を与え過ぎれば病害虫が寄ってきます。なので、肥料はちょっと少なめでやるようにしています。
また、最近は異常気象が多く、猛暑や長雨で作物が弱り病害虫が発生することもあります。そのため、予防として薬用植物のエキスや木酢を。さらに、植物の持っている力を引き出すために海洋ミネラルたっぷりの天然ニガリを使用しています。
- 健康な作物は土づくりから!肥料づくりは大事な冬の作業。米ヌカ・菜種粕・もみがらの炭・醗酵菌や味噌・ヨーグルト等を混ぜ合わせます。水分調整し、ビニールハウスに積み上げます。
- 10 日くらい経つと、菌がぐんぐん動き出し、熱が出てきます。
- ビニールハウスの中で、スコップを手に肥料をかき混ぜます!これは体力勝負!醗酵熱で50℃ほどになった肥料からはリンゴや味噌の香りがする湯気がモクモクと勢いよく上がります。醗酵が進むにつれ肥料の香りも変化していきます。
- 一か月間毎日この作業を繰り返すと、水分も抜け、サラサラの肥料が完成!
木酢にニンニクを漬け込み虫除けエキスを作ります。これを水で薄めて散布し、嫌なニオイで害虫を遠ざけます。
さらに、酵母菌や納豆菌、乳酸菌を砂糖水で培養し菌液を作ります。この菌液も水で薄めて葉面散布し、作物の表面菌のバランスを整え病害菌が繁殖するのを防ぎます。
また、ミネラル分として海水ニガリ、窒素養分として魚から取り出したアミノ酸エキスなども使い作物を丈夫にします。
どれも自然由来の原料で出来ているので、散布する私達も安心ですし、土や作物にも、食べてくれる方々にも優しい方法だと思います。
また、大雨が降り続くような時は畑を見廻り、水が溜まっているような場所は根腐れを防ぐ為、スコップで排水の溝を深くしたり、新たに溝を掘ったり細やかな対応をする事で総合的に病害虫への対策をしています。