だだちゃ豆Q&A

  • Q1

    だだちゃ豆はどんな豆?
    だだちゃ豆は鶴岡市で長く栽培されてきた在来の茶毛枝豆です。一般的な枝豆と比べ小粒でくびれがあるのが特徴です。ゆでた時に独特の芳香があり、強い甘みと旨味で人気が高いブランド枝豆です。
    「鶴岡地域だだちゃ豆生産者組織連絡協議会」では下の図の8つの品種をだだちゃ豆と定めていますが、実際はさらに数種の屋号系の品種があり、さらに各農家が自家採取を繰り返しながらおいしいものを選抜した農家固有の種もあります。

収穫時期

収穫時期

  • Q2

    だだちゃ豆はどんな味?
    だだちゃ豆は普通の枝豆に比べて甘みと旨味が強いのが特徴です。品種によりそれぞれ個性があり、甘みが強く早く口に広がるタイプ(早生甘露など)や甘みも強いが旨味の深さがあるタイプ(白山だだちゃ系)などがあります。また、ボルドーやブルゴーニュのワインがブドウ畑ごとで味が違うと言われているように、だだちゃ豆もそれぞれの畑の土質で味が変わります。また天候でも、晴天が続くと甘みが強くなりますし、雨がちだと柔らかな味になります。是非、シーズンを通してそれぞれの味を楽しんでみてください。

  • Q3

    「だだちゃ」ってどんな意味?
    鶴岡周辺では「主人」「おやじ」のことを方言で「だだ」と呼んでいました。「だだちゃ」は「だだ」の丁寧な呼び方です。

  • Q4

    だだちゃ豆のルーツは?
    様々な説がありますが、ここでは「新・だだちゃ豆物語」(大泉だだちゃ豆を愛する会刊/平成29年3月)にある山形大学の江頭宏昌教授の調査研究による説を簡単にご紹介します。
    それによると、祖先品種「八里半豆」(栗には及ばないが美味しい豆という名前)が江戸時代末期ごろに新潟より鶴岡の小真木地区に持ち込まれ、五十嵐助右衛門と幸太親子がより美味しい系統を選抜し、殿様(庄内藩11代藩主、酒井家13代・15代当主であった忠篤公)に献上しました。その美味に喜ばれた殿様はその豆を「ダダガ豆」(小真木のだだの豆)と呼んだのではないかと考えられています。この豆が「小真木だだちゃ」のルーツと考えられるようです。
    また、「白山だだちゃ」については、白山地区の森屋初氏が明治43年頃「小真木だだちゃ」の系統と思われる「娘茶豆」から「藤十郎だだちゃ」を育成し、その後、村の女性達による選抜が続けられ、現在の「白山だだちゃ」が誕生したようです。
    我が家のおばあさんやもっと昔のご先祖様達も、村の寄り合いでお互いの豆を食べ比べながら「おいしいだだちゃ豆」を育てることに熱が入っていったのでしょう。現在でも枝豆畑の中で突然変異の株は時々見つけることができます。ご先祖様達もそんな豆を種立てたりしながら品種を作っていったのではと思います。

  • Q5

    だだちゃ豆についてる
    黒いシミは何?
    農薬を使わずに育てた我が家のだだちゃ豆にはソバカスのような小さな黒いシミができることがよくあります。これは植物がカビと戦い抜いた傷跡で「サルベストロール」という天然成分がたくさん含まれています。
    自然の中では植物は常に病原菌からの攻撃にさらされています。その主な外敵の一つがカビ菌です。このカビ菌が植物に付着すると植物はサルベストロールを作り出しカビ菌の侵入を防ぐのです。
    そして、このサルベストロールは人間の体内でガン細胞を排除する抗ガン物質として働くことが発見されました。天然物質で副作用も無いため、現在はガン治療にも効果をあげ非常に注目されています。
    サルベストロールは熱に強い物質ですが、水溶性のものが多く、煮たり茹でたりすると流れ出てしまいます。枝豆はサヤを食べないのでサルベストロールを体内に取り入れるのは難しいかもしれませんが、ゆで汁などには多く含まれているので、ゆで汁を豆ごはんに使えば旨味と共に取り入れることができます。(参照「ガンが嫌なら野菜を変えなさい」サルベストロール研究会著)

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